Clap Your Hands , Say Yeah
http://www.kcrw.com/cgi-bin/db/kcrw.pl?show_code=mb&air_date=9/16/05&tmplt_type=show
http://3voor12.vpro.nl/3voor12/groups/index.jsp?groups=24684154
↑ライブ音源。
今日現在、自分の年間ベストを変更しました。
http://d.hatena.ne.jp/shuh/20051210
理由はこのバンドが自分の中で思った以上に大きくなってきたから。
ぶっちゃけた話、僕のこのバンドの第一印象は、「ああ、優等生なバンドだな」でした。
何が優等生か。このバンドの出す音があまりにも時代の流れにド真ん中過ぎたから。
彼らが引き合いに出されるアーティスト、ピクシーズ、ペイブメント、ベルベッツ、キュアー、トーキング・ヘッズ。前の三つはアメリカのインディーバンドなら誰しもが憧れ、その影響から逃れがたいバンドだし、後ろ二つはここ数年のバンドがこぞって真似しようとする(単に、「影響を受けてる」っていわれているだけかもしれないけど)存在。
一部には「レディオヘッドのパブロハニー」に似てるって声もあるけど、そもそも「パブロハニーがペイブメントとピクシーズに影響受けまくりじゃん」って話もあるわけで。
結局のところ、ストロークス以降の2000年代のロックと、モデスト以降の現代のインディーロック、その流れのど真ん中にたった(というか、あまりに器用に立ちすぎた)バンドだと思っていた。そして、それがゆえに、もうひとつそこからはみ出したものがあってもいいのかなって思ってもいたんです。
発売から、早3ヶ月。本当にこのバンドのすごいところ(少なくとも自分にとってね)が、見えてきた気がいます。すごくベタだけど、それはソングライティング
"Over and Over Again""Skin of My Yellow Country Teeth""Is This Love""Heavy Metal""Is This Home On Ice"…
何度聴いても聴きべりしないどころか、むしろ個々の色を明確にさせていく楽曲達。
この5曲がひとつのアルバムに入っていること自体がすごいと思う。
バンドを評価するとき、「ソングライティングがいい」っていうとすごく安直に
聴こえるかも知れないけれど、結局時代に新しい空気を持ち込むバンドの根幹ってえてしてそういうもので、ストロークスの『Is This It』だってそうだと思うんです。
「こんなオールドロック」といわれながら、結局時代を変えてしまった理由は
あのアルバムに"Modern Age"と"Someday"と"Last Nite"と"Hard To Explain"と"NYC Cops"が入っていたからだった思う。(音の上辺じゃなくてね)
それこそ、"Skin of My Yellow Country Teeth"からの3曲は、個人的に"Last Nite"からの3曲を彷彿させたりする。もちろん、ストロークスのときと違って、明確にオルタネイトする対象が存在しない以上、CLAP YOUR HANDS SAY YEAHがストロークス並みのバンドだとは思わないけど、それでもこのバンドの力量がそれだけ破格であることには変わりないと思う。
たしかに彼らは「優等生」であることには変わりないと思う。
でも、彼らは、彼らの先生はビビるくらいに異様に出来る優等生。
それってすごいことだと思うよ。
[追記]
ただね、このバンドがもてはやされるたびに、どうしてもひとつ思うことがあるんです。
それは・・・
もっとウルフ・パレードだって取り上げてくれたっていいじゃん!