"Juicebox"(Derector's Cut PV) The Strokes

shuh2005-12-08



どうやらストロークスの新曲PVの騒ぎは広がっているようです。


 英語→ http://www.spin.com/features/news/2005/12/051205_strokes_director/
 日本語→http://www.vibe-net.com/musicinfo/news/index.html?DATE=20051206


ジュリアンが「MTVではとても流せないような内容になる」と息巻いていたのとは裏腹に上手い具合に「ダーティーなカッコイイPV」に纏め上げられたPVはもちろん、バキバキに検閲が入っていたようで、元バージョンをとったディレクターが激怒。自らのHPに「どこが検閲されたか」明示されたPVをアップしたわけですが…


http://www.michaelpalmieri.com/


・・・つーかさ、この騒動、計算済みだったんじゃね?このカットが入る瞬間とかさ、作為としか思えないんだけど・笑。


まず一発目、女の子が屋上で二人まさぐりあって、パンティーとかチラッと見えちゃうあとに、「SCENE DELETE」。(←そのあとのカットでも服着たままなのに)


次、タクシーで酔いに任せて女の子を襲っちゃうところで、「TONGUE DELETE」。(←つーか、舌とか言う以前に、脱がしてるシーンは足とかしか写してないんだけど・・・)


で、便所で落ち合うゲイカップルの映像。
上を脱がしだすと「SHIRT DELETE」。
下に手が行くと「PANTS DELETE」。
さらに先に進むと「UNDERWEAR DELETE」。
(つーか、その「SHIRT」→「PANTS」→「UNDERWEAR」の「進化」の仕方が狙いすぎ)


ラスト、おばーちゃんと犬。
ゴシゴシしたあと、ビクッってきて「CLIMAX DELETE」。
(←つーか、実は何もしてないでしょ)


なんかこの「DELETE」サイン含めてひとつの作品(作品?)って感じします。
どうもね、最初から2段構えで話題を煽る気だったんじゃないのか、これ。
リリース前に「シークレット・プロモーション・ツアー」を世界中でやったりと、
「今回は特別なんだ」ムードを煽る気満々のストロークス


シングル「ジュースボックス」は昨日日本でも発売になりました。
元旦が待てないあなたにジュースィージュ〜ス。(PVに出てくるDJ風)


"Make Out , Fall Out ,Make Up" Love Is All 『Nine Times That Same Song』

shuh2005-12-07


http://www.whatsyourrupture.com/


PitchforkがTrack Reviewのコーナーに音源ごとポストした絶賛レビューを見て以来、気になっていたスウェーデンの突然変異バンド、Love Is All。アルバムをリリースした模様です。


模様ですといったのは、日本では今のところ手に入る気配がないから。
いや、日本はおろかアメリカでも主要なストアで検索かけても出てこないし、
おかげで30秒クリップでさえ聴けてないです。


でも、Pitchforkはシングルから追ってただけあって8.7をつけて絶賛
「気になる!」と思って、レーベルのページを検索したら、My Space(ミクシみたいな
SNSサイト。ただし、よく音源がアップされる)のページに飛ばされました。


というか、オフィシャルサイトがSNSって、なんてローファイなんだ・・・
(バンドのオフィシャルページは相変わらずUnder Constructionです。
よっぽど、注目されることが想定外だったんだな・・・)


それにしても、レーベル名が、「What's Your Rupture?」って。


Talk Talk Talk Talk」が「痙攣パンクFeat.サックス」だったせいで、
バンド名がどうしてもラプチャーの曲名に見えて仕方ないんだけど、
レーベル名まで・・・(aとuの違いはあるけどさ)


だけどだけど、このページにアップされてるこの曲を聞いて、
このバンドに対する期待値は一気に跳ね上がりました。
Talk Talk Talk Talk」とは全く違うタイプの曲。
シューゲイジングながら、高速刻みを展開するギターに、
それに負けない高速ドラムロールで、光の中をエレベーターで
上昇していくような高揚感を作ってる。気持ちよすぎる。
アーケイド・ファイアが「アドレナリンを過剰分泌したベルセバ」なら
この曲は「アドレナリンを過剰分泌したマイブラ
なのかもしれない。


ちょうど、Yeah Yeah Yeahsの「Date With The Night」と「Maps」を
聴いたときに近いような興奮
を覚えました。


(・・・あ、いや、あれは自分の中でほんとに特別な瞬間だったから、
そこまでは行かないかもしれないけど、でもその9割くらいの興奮度はありそう。)


この2曲を同時に見せられるなんて、「あの同じ曲を九回目」っていうタイトルは
まるで悪い冗談
みたい。


とりあえず、早くアルバムを手に入れたいです。
それにしても、こうしてみると以前は「小柄なおばちゃんみたい」って
思ってたボーカルの女の子、意外とキュートに見えんのね。
いや、これが写真写りがいいだけなのか?
それにしても、NMEがTrack Of The Weekに選んでたなんて知らなかったぞ。


ちなみにこの「What's Your Rupture?」なるレーベルが抱えてるバンドはそれぞれに
意外性があって面白い。Long Blondesもこのレーベルです。

“Alas Agnes” Mystery Jets

shuh2005-12-05


http://www.nme.com/artists/mystery-jets/media/95


今年1月末からスタートするNME Shock Wave Tour。毎年、その年の期待の若手バンド4組くらいでイギリスを回るツアーです。去年はヘッドライナーがキラーズ、他がブロック・パーティーカイザー・チーフスがいた。これまでも、フランツ、ラプチャー、インターポール、コーラルなどがブレイク前にこのツアーに参加しています。


で、今年のラインナップ。ヘッドラインはマキシモ・パーク。
以下、Arctic Monkeys , We Are Scientists , そして Mystery Jetsというラインナップ。実は個人的にMystery Jets、2006年もっとも気になる新人だったりします。彼らが、「新人登竜門」たるこのツアーに参加するときいてひそかにうれしかったり。


Mystery Jets音は、60sサイケデリカの臭いがぷんぷんする一方、ちょっと牧歌的なフォーキーなところもある不思議なバンド。(やや、コーラルに近いところもあるかな)今年、散々UKでポスト・パンクニューウェーブが続々と出てくる中、ひそかに「フリーク・フォーク」が注目を集めたりしていたわけだけど、ちょうどそのフリークフォークによってスポットライトが当たった、60s〜70sのサイケ感をバンドフォーマットで表現しているのが彼ら。「フリーク・フォーク」へのバンドからの返答のように彼らが映るんです。


ちょうど、今年のフランツのセカンド・アルバムが一足先にこの発想でやっていた気がするんだけど、「新しいバンド」として脚光をあびたのは、Mystery Jetsが初めてになります。なんとなく、音の新しいトレンドを作っていきそうなワクワクする感じが彼らにはある。


すでに次のシングルのPVも公開されてますが、個人的には一個前のYou Can’t Fool Me Denis押し。フォーキーなところとややファンキーなところも含めた60sの空気、サビでの叙情性、なぜか、ユーモラスでオールディーズな感じの童話風PV(というか、これも60sっぽい)、そんな中を一人妙に物憂げなナナメ目線で歌い上げるヴォーカルの変にキャラ立ちのいい感じ。


それにしても679レコーズはえらく趣味がいいよな。フューチャーヘッズに、デス・フロにシークレット・マシーンズにスティルズにKanoにAnnie。全ジャンルに趣味いいってすごいぞ。

http://www.679recordings.com/index_ok.php


Filter Magazine 1204

shuh2005-12-04



どうやら、だいぶ今年の年間ベストが出てきているらしく、イギリスのNMEとQはもう最新号で発表してるらしいんですが、なぜか外資のストア行っても置いてある気配がないんで、キャッチアップできてません。


で、ウェブサイトの方、アメリカはLAのインディーマガジン、Filter Magazineが年間特集として、まず「アーティストの選ぶベストアルバム」を発表しています。ここまで発表されたのは、grandaddy , Garbage , Kaiser Chiefs , prefuse 73 , Avalanchesの選ぶ10枚。このあともBeck , Yo La Tengo , Death Cab For Cutie , British Sea Power , Supergrass , Elbowのものが控えてます。

http://www.filter-mag.com/features/interior.63.html


で、この中でびっくりしたのが、ガービッジ、シャーリー・マンソンのチョイス
以下


1. M.I.A., Arlular (XL/Beggars)
2. Queens of the Stone Age, Lullabies to Paralyze (Interscope)
3. Fiona Apple, Extraordinary Machine (Epic)
4. Kings of Leon, Aha Shake Heartbreak (RCA)
5. Missy Elliot, The Cookbook (Atlantic)
6. White Stripes, Get Behind Me Satan (V2)
7. Arcade Fire, Funeral (Merge)
8. Bright Eyes I'm Wide Awake, It痴 Morning (Saddle Creek)
9. Bjok, Medulla (Elektra)
10. Antony and the Johnsons, I am a Bird Now (Secretly Canadian)


最新作が「は?アブリル?」みたいなダメダメっぷりと、どうやらそうとうひどかったらしい内紛を抱えたバンドのフロントパーソンと思えないくらいの今っぽさとゴスっぽさ
そりゃー、こういうセンスなのにプロデューサーズにあんな音作られたら、バンドはやってられません。やめりゃいいのに。で、ジャック・ホワイトとジョッシュ・オムとコナーとアントニーに曲書いてもらえばいいんだよ。


というか、どうもこの人とどうも趣味合いそうな自分が怖いです。
せいぜい「ブラック・ミュージックだったら、MIAとミッシーじゃなくて、コモンとダミアン・マーリーだね」とか「クイーンズは前2作はいいけど、今作は微妙かな」とかビョークよりもジョアンナ・ニューサムでしょ」とか思うくらいで、基本的な方向性がかなり近い・・・ていうか、ブライト・アイズアントニーアーケイド・ファイアーを全部カバーしてくるなんて


実は去年も嫌に「類友感」のある人が約一名いまして、それが誰かというとメリッサ・オフダマー(元ホール〜スマパン〜今はソロ)でした。たしか、スピンに載ってた「今年の3枚」でInterpol , Morissey ,あとPJ HarveyだったかArcade Fireだったかどっちか。


…ていうかさ、なんで二人ともゴスなんだ。


そういえば、NMEのYEARBOOKに載ってたDUKE SpiritのメンバーのチョイスもArcade FireとかSons & DaughtersとかMy Morning Jacketとか載ってた気が…


結局、今年もこんなところで自分の趣味がゴスっぽいことを再確認しました。
きっと、鹿鳴館が呼んでます(すごくイヤ)

Yeah Yeah Yeahs 『Coco Beware』(Forthcoming second LP -Working Title)

shuh2005-12-03



3月リリースといわれているヤーヤーヤーズのセカンドアルバム。だいぶ情報が出だしました。

http://www.pitchforkmedia.com/news/05-11/30.shtml


現時点でのタイトルは、『Coco Beware』。「Coco」はカレンOの買っている、猫の名前。
このアルバムは、主人公「Coco」の冒険を軸とするコンセプトアルバムなんだそうです。
タイトルの意味は、「Coco,気をつけて!」って意味なんでしょう、おそらく。


「ロックンロール」という言葉が盛んに叫ばれた2003年にデビューした彼らが、「コンセプトアルバム」を作るというのはちょっと不釣合いな印象もなくはないけれど、考えてみれば、『Fever To Tell』もコンセプトアルバムといえば、コンセプトアルバムといえなくもなかった。


わかりやすいくらいに凝縮されたニューヨークアンダーグラウンドの空気とそこに生きる一人の女の子の喜怒哀楽。あのアルバムはファーストアルバムに似つかわしくなく、曲のバリエーションもあったし、通しで聴けて、結果として、ニューヨークの空気を、一人の人間の感情の多面性と一緒に聴くことができた。通常、自分達の見せ方なんてものに意識も行かないまま衝動任せに作ることがほとんどのなはずのロックバンドのデビューアルバムとは違って、明確に自分達の立ち居地を宣言するような意図があのアルバムにはあったと思う。


そして、そのアルバムから3年、思えばこのバンドは大きくなったものだ。
いつの間にか、「NYのヤーヤーヤーズ」から「アメリカのインディーカルチャーの代表」
といった立場
にまでなり、カレンはライアーズのヴォーカルとは別れ、スパイク・ジョーンズと付き合い、NYを離れてLAに移住した。


昨年、SPINのクールリスト1位をとった際、実は記事にこうあった。
「(スパイク・ジョーンズと付き合っていることに触れて)次のアルバムでは、
カレンのNYからLAへの旅をモチーフにしたコンセプトアルバムを作ってほしい」
と。


この文句自体は、たぶん冗談でかかれたものだったと思うのだけど、彼らはほんとに
そういうものを作ってしまうつもり
らしい(もっとも主人公は猫だけど)。
NYからアメリカへ、そして世界へでていった自分達。
次のアルバムでステイトメントしたいものはそういうものなのかもしれない。


音自体については、カレンは「Mapsをビルトアップしたような美しいものになる」という。
プロデュースを手がけたSqueek Eは「スピリチュアルで壮大な作品になる」という。
痙攣したロックンロールで登場した彼らがこういうバンドになるなんて想像してなかったし、もちろん次作の音も想像できない。


ひとつだけ思うのは、「コンセプト・アルバム」だからといって、「ソングライティング」や「楽曲の持つ衝動性」をおざなりにしてほしくないということ。
「コンセプト・アルバム」という言葉にはどこか、「これは通して初めて意味をもつ作品だから、個々の楽曲の出来は気にしないでね」的なエクスキューズを感じるときが少なくないから。


本当に好きなバンドが新作を出すとき、批評しようとか、そんなこと以前に、なぜか不安で心がもやもやしてくるもので、早くもそんな気分なんだけど、聴いたときにそれを一発で吹き飛ばしてくれることを、心の奥ではひそかに期待している。今はそんな気分。

『Home Grown:the beginers guide to understanding the roots』 the Roots

shuh2005-12-02



3月にはデフ・ジャムに移籍して、新作をリリースするらしいザ・ルーツ(例によって、Jay-Zが目をつけてるらしい…恐るべし、ゴリラ)のベストアルバム2枚がリリース。


多くのロックリスナーがたぶんそうだと思うんだけど、僕個人も2作前の『Phrenology』がダントツで好きで、後期の楽曲を集めたvol2の方が楽しみだったんですが…


まず、思ったこと。これは、「ビギナーズ・ガイド」ではない。

『Phrenology』収録の主要曲の多くがなぜか、ライブバージョンなどの別バージョンに
変わってて、これはちょっと初心者にはきつくねーか?しかも、キメ曲っぽいのほどそう。


名曲「the seed」はライブセッションでしかも、「melting pot」「web」とつなげてメドレー。もちろん、元のバージョンとはぜんぜん違うアレンジ。ネリー・ファータドのウィスパリングボイスが秀逸だった「Sacrifice」もこちらもライブ。もちろん、ネリファはいない。(原曲聴いたときは、ネリファって普通にメインボーカルとして歌うよりも、サイドヴォーカルの方が映えるな、と思ったものでした)


僕自身が『Phrenology』というアルバムを聞くにあたって、頭から聴いてくよりもむしろ、「the seed」と「sacrifice」と「Thought@Work」(この曲はベストでも元バージョンと同じ)の3曲にはまり、そこから押し広げていくような感じで聴いていったアルバムだったので、ちょいとコアリスナー向けのベストのような印象受けます。


まあ、それでも、そのライブバージョンだってね、十分いいんですけどね。
「the seed」のライブverにしても、原曲よりも音数が少ないながらも、えらくタイトなドラムが気持ちいい。
ライブごとにアレンジかえるはしょっちゅうメドレーはするはで、「HIPHOPバンドっていうかジャムバンドだろ、お前ら」っていうようなライブを展開する彼らの実力はよくわかるし、その意味では「To Understand」なのかもしれない。


今年のサマーソニック僕の中では、アーケイド・ファイアのライブがとんでもなく印象強くて、他のアクトのライブはほとんど記憶に残らないくらい衝撃的だったんだけど(大好きだったはずのインターポールのライブも全くあたまに入ってこなかった)、そんな中で、
唯一記憶が風化しなかったライブがthe Rootsでした。彼らのライブも驚きに溢れていたから。


しょっぱなから、ずっとほぼメドレー形式というか、既存曲のアレンジを変えるどころかほぼ断片化してミックスしなおしたような感じで次々と曲をつないで、すごい緊張感。この日「the seed」はディスコバージョンになってました。(楽しい曲に変身)


途中では、ビートルズの「While my guitar gently weeps」やレッド・ツェッペリンの「whole lotta love」のギターリフまで交え、ラストはBeyonceの「dangerous in love」のホーンリフやエリーゼのためにのピアノフレーズ(というよりもNASの「I Can」か)にあわせてフリースタイルへ・・・


このラストへの突き抜けっぷり。曲をエンターテインする姿。彼らってこんなに「純粋に楽しませるライブをしてたっけ」。そんなことちらりと考えながら、夢中で飛び跳ねてる自分がいました。「Phrenology」が出たとき、青山ブルーノートで彼らを見たときはもっと生真面目なライブをやってたのだけど。


もし、この姿勢の変化がなんらかの形で次のアルバムに反映されるんなら、それはすごい楽しみ。彼らは、あの生真面目さがすごさでもあるけれど、一方でそれが仇にあるときもあった気がするから。


まあ、盟友Commonがカニエ・ウェストと組んで、アルバムをヒットさせ、かたやロックの世界ではインディーの雄、モデスト・マウスやデス・キャブがメジャーからアルバムを大ヒットさせてる中、自分達の個性を保ちつつ、どうマスにアピールするか、考えてないわけではないと思うのだけど。というか、そうであってほしい。ライブ後に他のメンバーがお客さんと握手してても、一人うつむいたままのクエストラブはそれはそれで味があるけれど。


ま、それでも、手を出したら、握手してくれましたけどね!(実は結構ジマン)


"Love Is An Unfamillior Name" Duke Spirit 『Cut Across the Land』

http://www.contactmusic.com/new/home.nsf/webpages/thedukespiritx27x04x05#

ある一時期、中毒起こしたように聴き続けたアーティストがいると、新しいバンドを聞く時にも似た要素を探してしまうってことあると思うんです。


えーっとまあなんというか、例えば、元恋人の面影を探して共通項のある異性につい惹かれてしまうみたいな、そんな感じというか。


で、音にしても、人にしても、こういうのって大概、「飛びついたはいいものの、昔の方がよかった」みたいなことになるわけだけど。
このことを今年、自分に感じさせた音(人ではないです、幸か不幸か)が、二つあります。


一つ目がイギリスの新人バンドDuke Spirit。もうひとつがLA出身のGiant Drag。


早い話、大学生の頃、熱狂的に聴きまくってたCDってPJ Harveyの『Stories From the Cities,Stories From the Sea』とHope Sandovalの『Barvarian Fruit Bread』だったんですね。で、それ以来、「ダークで、ブルージーだけど哀感」とか「白昼夢サイケにロリ声」とかそういうのには、もうそれだけで、「あ、聴かなきゃ」と思ってしまうところがある。


Duke Spiritは、使ってるパーツパーツを見ればそんなに似てないような気もするんだけど、全体のイメージとしてPJ Harveyにすごい似てると思ったし、Giant Dragは「PJ HarveyNirvanaのけだるいメロディーを、Mazzy Starのようなロリ声で歌い、マイブラのようなサイケで包む」というアメリカの雑誌の評がほとんどそのままだったから、「おや!」と思ってしまったわけです。


ただ、一方で、「なかなか言葉で割り切れない何か」とか「新しい方法論の提示」みたいなものが、こういう観点で聴いていくとどうしてもかすんでしまう。で、「なんか妙に気にはなるんだけど、アルバム聴くと星三つ半くらいかなぁ」っていうモヤモヤ感にさいなまれるわけです。


いやはや、恐ろしいですね、若い頃の記憶というものは。
ま、大学生の頃聞き狂ったアルバムがこの2枚って時点で、「お前、そうとう根暗だな」っていうツッコミが待ってそうなきもするんですが(苦笑。


あ、ていうか、この二つのバンドってイギリスのレーベルがLOOGなんだな。A&Rはたぶん俺と似てるなきっと。まあ、基本的にとってきたのが売れないことで有名なレーベルなんだけどさ。


でも、今好きな女性ボーカルものがヤーヤーヤーズとジョアンナ・ニューサムっていうのは明らかにこの地続きであるきはする。軽く呪縛かもしれない。


…今、気付いたんだけど、あんまり「ダーク」とか「ロリ」とか並べて書くとさ、「ゴスロリ」好きみたいでやだね。というか、いつから世間の認知は「ゴスロリメイドカフェ」みたいなこのになったんだ?なんかちがくねーか?


今日はすごくどうでもいいことを書いた気がします。はい。



Hearts & Unicorns
Hearts & Unicorns
posted with amazlet on 05.12.04
Giant Drag
Kickball (2005/09/13)